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オリベッティ社のタイプライター(C)Mario
Bellini |
マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)。タイプライターに代表されるオリベッティ製品のデザインでも知られている建築家。
カッシーナやB&Bイタリア、ヴィトラなどの家具、ブリオンヴェガやヤマハの電気製品、アルテミデ、フロス、エルコの照明など数多くの名作をデザインしている。今回は、そんな彼がデザインし、MoMAに収録されている椅子を紹介。
1935年、ミラノ生まれ。建築家であり、イタリアの最も多才で影響力のあるデザイナーの一人。1928年創刊の建築・デザイン誌「ドムス」の編集長を1986年から91年まで務めていたことでも知られている。
ミラノ工科大学で建築を学ぶ。イタリアのローカル企業であったオリベッティにソットサスとともに招聘され、デザイン力で同社を国際的な企業として成功させた後、カッシーナやヴィトラで家具デザインの名作を生み出すなど、イタリアのインダストリアルデザイン界の巨匠として世界にその名を知られている。
金属フレームを上質の革で包み込んだキャブチェアに代表される、構造的パーツに一枚の「肌」を与えるような独自の手法は、彫刻風で美的な感覚を刺激する品格を家具や工業製品にもたらすことに成功している。
建築については遅咲きともいえるが、コモ湖畔のメッセ会場ヴィラ・エルバ、ミラノ見本市会場、など、90年代以降の活動は目覚しいものがある。
『主な建築作品』
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ヴィラ・エルバ(C)Mario
Bellini |
1990年:ヴィラ・エルバ展示会議場(コモ・イタリア)、AEM電熱パワープラントのオフィス棟(ミラノ・イタリア)
1991年:横浜ビジネスパーク(横浜・日本)
1992年:東京デザインセンター(東京・日本)、リゾナーレ・ビブレ・クラブ(小渕沢・日本)
1997年:ミラノ見本市会場新地区新館(ミラノ・イタリア)
1998年:エッセン国際見本市会場新館(エッセン・ドイツ)、ナトゥッツィ・アメリカ本社(ノースカロライナ州ハイポイント・アメリカ)、株式会社アルソア本社(山梨・日本)
2003年:ヴィクトリア州国立美術館改修拡張工事(メルボルン・オーストラリア)
2008年竣工予定:トリノ文化センター(トリノ・イタリア)
▼Mario
Bellini
「キャブチェアー(Cab Chair,Sidechair,1979)」
キャブはスティールフレームに厚い鞣し革のジャケットを着せる(=被せる)という画期的な発想で20世紀のデザイン史を代表するチェアとして広く知られている。
キャブに用いられている鞣し革は、良質な革の中から、さらにカッシーナ独自の厳しい基準により選別した革を特別に設立した部門にて生産した非常に高品質な鞣し革。
1977年の発売以来、ダイニングルーム、書斎の他、ホテル、レストラン、バーなどの商業施設などでも使用されている。スティールフレームと鞣し革が作り出すテンション(張力)により、優れた掛け心地好さを実現し、使い込むほどに身体に馴染み、味わいを深めていく。
◆サイズ:W52.5×D47×H81,SH43(cm)
◆素材:(フレーム)スティールパイプ・クローム仕上げ・(背・座)モールドポリウレタンフォーム・ブラックレザー
◆重量:6.3kg
◆製造・デザイン:イタリア製(Cassina)
◆価格:156,240円(税込)
「キャブ アームチェアー(Cab Chair,Armchair,1979)」
キャブはスティールフレームに厚い鞣し革のジャケットを着せる(=被せる)という画期的な発想で20世紀のデザイン史を代表するチェアとして広く知られている。
キャブに用いられている鞣し革は、良質な革の中から、さらにカッシーナ独自の厳しい基準により選別した革を特別に設立した部門にて生産した非常に高品質な鞣し革。
1977年の発売以来、ダイニングルーム、書斎の他、ホテル、レストラン、バーなどの商業施設などでも使用されている。スティールフレームと鞣し革が作り出すテンション(張力)により、優れた掛け心地好さを実現し、使い込むほどに身体に馴染み、味わいを深めていく。
このアームチェアタイプは、背面からアーム部分に至る曲線が美しく、肘を置くにも心地好いデザインが特徴。
◆サイズ:W60.5×D52×H81.5,SH44.5,(アーム)H65(cm)
◆素材:素材:(フレーム)スティールパイプ・クローム仕上げ・(背・座)モールドポリウレタンフォーム・ブラックレザー
◆重量:8.9kg
◆製造・デザイン:イタリア製(Cassina)
◆価格:242,340円(税込)
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