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『エリザベスタウン』
来日記者会見
監督・脚本:キャメロン・クロウ督:大谷健太郎
製作:キャメロン・クロウ、トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
出演:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドン、アレック・ボールドウィン、ジェシカ・ピール
ほか
日時:2005年8月3日(水)
会場:パークハイアット東京ボールルーム
出席者:オーランド・ブルーム

公式サイト:エリザベスタウン
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 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは金髪の弓使いを、『トロイ』では美しき王子を、そして『キングダム・オブ・ヘブン』では誇り高い騎士を演じたオーランド・ブルームが、新作で初めて現代劇に挑む。それが、キャメロン・クロウ監督作、『エリザベスタウン』。

 アメリカ人青年ドリューが自分自身を見つけていく感動の物語だ。記者会見には、爽やかな白いシャツ姿で登場したオーリー。映画のプロモーションで来日するのは今年すでに2度目だが、「東京は大好き」と、甘い笑顔を見せてくれた。


Q:劇中、車で旅をしていますが、撮影では実際に各所を巡ったのですか?

O:アメリカのハートランドと呼ばれているケンタッキー州をドライブして撮影したけれど、とにかく広大な土地なんだ。草原が続くなか、木の柵がとても美しくて印象的だった。撮影が終わったとき、僕たちはネブラスカ州のスコッツブロスという街にいたけれど、そこから愛犬とふたりで2日かけてロスまで車で戻り、その旅をとても楽しんだよ。

Q:これまで歴史劇へ出演が続き、今回は現代劇ですが、この作品を選んだ理由は?

O:まず、刀や馬、鎧が必要ない作品に出ることは素晴らしかった(笑)。この映画を選んだ一番の理由は、キャメロン・クロウ監督。彼はアメリカという国を、まるで自分の鼓動を感じるかのように把握している。彼の作品には魂があるし、大ファンだったんだ。

Q:実際にキャメロン・クロウ監督と組んだ感想は?監督の作品で好きなタイトルは?

O:彼との仕事は、忘れがたく、人生を変えるような経験だった。彼はとても音楽に強い影響を受けていて、現場では常に音楽がかかっていた。本番中でも、そのシーンの雰囲気にあった音楽をかけるんだ。キャラクターがどう成長するのか、という点に焦点をあて、的確な指示をくれる反面、自由も与えてくれる。僕のお気に入りのキャメロン・クロウ作品は、『あの頃、ペニー・レインと』と『ザ・エージェント』だよ。

Q:本作ではトム・クルーズが製作を担っていますが、アドバイスはもらいましたか?

O:トム・クルーズは何度もセットに来てくれた。彼は僕のような若い俳優にとって素晴らしいお手本だ。役柄を発展させるために、多くのアドバイスをしてくれ、常に勇気付けられたよ。例えば、初めて脚本を読んだとき、まず極限まで自分の感情を高め、その後、監督の意向に合わせて抑えていけばいい、とアドバイスをもらったんだ。

Q:スーザン・サランドンとキルスティン・ダンストとの共演はいかがでしたか?

O:僕はスーザン・サランドンの大ファンで、彼女が母親役を演じてくれるなんて、とても嬉しかった。彼女の出番は夏を挟んだ最初と最後で、最初の撮影が終わると、「愛するドリュー、撮影がんばって。夏の終わりにまた会いましょう」とメモをくれた。現場によく食べ物を持ってきてくれたのも、お母さんみたいだったな。キルスティンはとても本能的な女優で、層の厚い演技をする。
 墓場のシーンでは、僕が虫の死骸を彼女に見せて、その直後に枯れ草を手で潰して彼女のシャツに入れたんだ。彼女は虫を入れたと思って大騒ぎしたよ。カメラが回っていることを意識していなくて、そのアドリブが使われたんだ。

Q:キャメロン・クロウ監督の映画は音楽が魅力的ですが、オーランドさん自身、誰かにテープを作ってもらったり、誰かに作ってあげたことはありますか?

O:友人にテープを作ってもらったことはあるし、僕も恋人に作ってあげたことがある。撮影中、監督から音楽をもらって聞いていたけど、その中で印象に残っているのが、1975年に発売されたライブ版のLPで、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリンマン」。すごく気に入っているので、新しいテープを作るときは、この曲が入ると思うよ。

Q:来日したときには、空港に500人の女性ファンが駆けつけたそうですが、女性ファンが多いことを、どう思いますか?

O:すごく心動かされるよ。本当はもっとサインをしたかったんだけど、セキュリティの方に引きずられて、出来なかったんだ。ファンには本当に感謝している。ファンのおかげで、『キングダム・オブ・ヘブン』や『エリザベスタウン』のような、僕の愛する仕事が出来る。キャリアも少ない時期に主役を演じさせてもらえるのは、スタジオや監督が、僕を起用してもいいと思ってくれるからで、それはファンがいるからこそなんだ。

Q:初めて脚本を読んだとき、ドリューを演じるうえで興味深いと思った点は?

O:まず、脚本をとても気に入って、すぐにキャメロン・クロウ監督に、ぜひ一緒に仕事が出来たらうれしい、と電話したんだ。この物語はドリューにとって、終わりから始まり、始まりで終わる物語。冒頭ではどん底にいて、自分を殺したくなるほどの失敗を犯す。そこから心の旅を経験して、生きる喜びや、人を愛する喜びを実感する。
 この変貌は、役者として演じ甲斐があったし、監督の作品のなかでも気持ちが高まる作品だと思った。誰もが、失敗や大切な人を亡くした経験があるだろうし、ドリューに共感できると思う。その時、いかに立ち直って自分の人生を歩き出せるかを描いているんだ。

Q:ドリューと自分が似ている点は?アメリカのアクセントや生活様式で困ったことは?

O:ドリューも僕も、結構思いつめる方かな。同時に、楽しいことが好き。アメリカのアクセントは、キャラクターの展開に重要なポイントだから、現場でずっとコーチについてもらって練習をした。僕はここ数年アメリカで時間を過ごすことが多く、実践的に習慣を身に着けることがあったけれど、物語の設定では、ドリューも長年帰っていなくて、親戚にも会っていない、まるで見知らぬ土地にきた見知らぬ人のような感じだったから、イギリス人の僕には有利な点だったと思うよ。





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