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『チャーリーとチョコレート工場』
来日記者会見
監督:ティム・バートン
製作:ブラッド・グレイ、マイケル・シーゲル、リチャード・D・ザナック
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー
ほか
日時:9月4日(日)
会場:帝国ホテル
出席者:ジョニー・デップ、ティム・バートン監督、リチャード・D・ザナック(プロデューサー)

公式サイト:チャーリーとチョコレート工場
ベネット・ミラー監督来日記者会見に、"たなカポーティ"登場
 謎のチョコレート工場の秘密がスクリーンで明らかになる!ロアルド・ダール原作の児童文学を映画化した『チャーリーとチョコレート工場』で、エキセントリックな工場主、ウィリー・ウォンカを演じたジョニー・デップと、監督のティム・バートン、製作のザナック氏が来日記者会見を開いた。

 10年ぶりの来日となるジョニーは、ブラウンの皮ジャンにテンガロン・ハットというカジュアル・スタイルで登場。


Q:ジョニーさんとバートン監督は何度も一緒に仕事をしていますが、お互いの間柄はどういう感じなのでしょうか?

ジョニー:ティムとは深い信頼関係で結ばれているよ。信頼の先には楽しみがあるんだ。二人で、シーンの可能性について話し合っていると、楽しさが生まれてくる。

バートン監督:『シザーハンズ』以来、ジョニーはどんどん、すごい役者になっている。毎回、不思議な衣装を着て変な演技を見せてくれるから、とても楽しいんだ。

Q:バートン監督は、お子さんを持ったことが今回のファンタジーに影響を与えたと思いますか?

バートン監督:僕が産んだわけじゃないけど(笑)…子供を持ったのは、すごくショッキングで、影響というほどには、まだピンと感じていないんだ。僕にとってはまるでホラー映画の『エイリアン』みたいな体験だったよ。

Q:ジョニーさんは、全世界で愛される原作を演じることはプレッシャーでしたか?ご自身のお子さんの感想は?

ジョニー:プレッシャーというより、原作者の意図やキャラクターを忠実に表すことへの深い責任感を感じていたよ。降ろされないかドキドキしていたけど、ダールの家族もジョークを理解して、笑ってくれた。僕の子供たちは、セットで僕のウォンカ姿を見て、ものすごく驚いて、3分半も口を開けたままだった。トラウマになったんじゃないかな。

Q:ザナックさんは、この原作を映画化するプレッシャーは?また、なぜこの作品を映画化を考えたのでしょうか?

ザナック:僕にとってのプレッシャーは、ティム・バートンがプレッシャーを感じないようにすることだ。スタジオや出資者を遠ざけ、ティムが充分に創造力を発揮できるようにすることが、最も重要な仕事だった。
 これは、もともと版権を持っていたワーナー・ブラザーズから始まった企画で、ロアルド・ダールの作品とティム・バートン監督のマッチングが、素晴らしいものを生み出すだろうと思った。娯楽作であり、子供たちと親の関係も描かれた家族の物語で、最後には正直者でいい子が勝利するという道徳的メッセージもあったから、ぜひ関わりたいと思った。

Q:チャーリーを演じたフレディー・ハイモア君は、ジョニーさんの推薦だったそうですが?

ジョニー:ティムとフレディーが会えるよう、少し働きかけたよ。フレディーとは『ネバーランド』で一緒に仕事をしたが、ティムが彼に会えば、絶対に起用したがるはずだと思っていた。彼はとても才能のある俳優で、同時に、本当に可愛らしくてまともな13歳の少年。年齢を超えた知性がある。

バートン監督:僕は『ネバーランド』を見ていないけれど、フレディーが入ってきた途端、彼だ、と思った。チャーリー役は、シンプルですごく難しい役だが、フレディーは、演技指導で出せないシンプルさを、感情の部分でも肉体面でもよく表現していたよ。

Q:バートン監督の息子さんが、この映画にエキストラとして出ているそうですが、本当ですか?

バートン監督:ああ、でも最初で最後の出演だよ。ただ横切るだけのシーンで、すぐにカメラを見ちゃうから20回もテイクしたんだ。もう使わない!

Q:本作と同時に、ストップモーション・アニメ『コープス・ブライド』の撮影も行ったそうですが、アフレコの感想と、2作同時進行の感想を教えてください。

ジョニー:普通の演技とは全く違っていて、すごく興味深かった。動かずに声だけで演じるのは、空気の中から演技を引き出すような気持ちだったよ。ストップアニメーションのプロセスも知ることができた。初めての体験で、とても楽しんだよ。

バートン監督:2本同時の撮影は、精神分裂症になるくらい大変だったけれど、どちらもジョニーが出てくれたから、有り難かった。彼は、昼間にウォンカ役をやって、その後『コープス〜』のアフレコをする日もあったんだ。便利ではあったけれど、大変だったな。

Q:『チャーリーとチョコレート工場』の中で、それぞれ皆さんの、お気に入りのシーンは?

バートン監督:シーンを選ぶのは難しいけど、リスのシーンかな。僕はリスがすごく怖くて、それを克服する意味でも、あのシーンは印象的だったね。

ジョニー:シーンを選ぶのは大変だけど、撮影で面白かったのは、ガラス張りのエレベーターの中に子供たちと一緒に入って、100フィートもつるされたことが印象に残っている。すごく暑いんだが、その中でチョコの山を想像する芝居は、ちょっと無い経験だった。

ザナック:僕も、リスのシーンが好きだ。僕は、あのシーンでゴミ箱に落ちてしまう女の子が大嫌いだったから、いい気味だと思ってね。それから、ジョニーがウィリー・ウォンカとして初めて登場するシーンは、非常に重要なシーンで気に入っている。ウォンカがどんな人物か説明して、みんなの期待に答えるシーンを、ジョニーは完璧に演じてくれた。子供っぽくて奇妙で、なんだか面白い。子供も親も、どんな工場見学になるのか期待を持ち、観客も同じ気持ちになって工場へ入って行けるんだ。

Q:ジョニーさんは、イメージの強いウィリー・ウォンカという役を演じる苦労はありましたか?

ジョニー:役をつかむまでの要素は色々あるけれど、ティムと共に、ウォンカの背景を見つけようとすごく話を交わし、ウォンカを子供番組のホストのようにすると決めたんだ。話し方に妙なリズムがあって、ちょっと神経症な感じ。また、ゲーム番組の司会者のような喋り方を基本にしたらいいのでは、と話し合った。一旦役柄を見つけてしまったら、あとは簡単だったよ。

Q:では最後に、ジョニーさんは、ウォンカの一番の魅力は何だと思いますか?

ジョニー:う〜ん、わからない。キャラクターにアプローチするためにウォンカの背景を作り上げ、ティムたちと話し合いアドバイスをもらったことで、彼がどこから来て、どういう人間で、どんな子供時代を送ったのか理解出来たけれど、実際、何がウォンカを興味深い人間にしているのかは判らないし、魅力的なのかさえもわからない。でも彼の背景はすごく面白いと思うよ。




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