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『ブラザーズ・グリム』
来日記者会見
監督:テリー・ギリアム
出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、ジョナサン・プライス、レナ・ヘディ
ほか
日時:10月23日(土)
会場:六本木ヒルズアリーナ
出席者:テリー・ギリアム監督、上戸彩(アシスタント)

公開情報:11月3日(祝)丸の内ルーブルほか全国にて公開
公式サイト:ブラザーズ・グリム

ベネット・ミラー監督来日記者会見に、"たなカポーティ"登場
 映画界が待ち望んだ、鬼才・テリー・ギリアム監督の新作がやってきました。『ブラザーズ・グリム』。

 タイトル通り「グリム童話」をモチーフにした本作は、19世紀のドイツで巻き起こる不思議な事件に、ウィルとジェイコブのグリム兄弟が挑むファンタジー・アドベンチャー。

 この日、来日したギリアム監督は、赤頭巾ちゃん姿の上戸彩さんとともに、白馬の馬車で登場した。


ギリアム監督(以下TG):美しいアヤさん、どうもありがとう。明日からもう一度この映画を撮影して、彼女のシーンを加えたいくらいだ!

 愛らしい上戸さんの姿に、ギリアム監督も大満足。一足先に映画を観た上戸さんは..、

上戸:ギリアム監督は本当に面白い方で、楽屋でタップを踊ってくれました。この映画は、グリム童話の玉手箱という感じ。観れば観るほど深くて、大勢で観たらもっと楽しいと思います!
 赤頭巾ちゃんからのお墨付きもいただいたところで、早速、ギリアム監督の記者会見が始まります。

Q:まず、グリム兄弟の役に、マット・デイモンとヒース・レジャーを起用した理由は?

TG:まず、マット・デイモンが素晴らしい役者であるということ。彼がロンドンで舞台に出演していたときに会ったら、「ぜひ一緒に仕事しよう」って言われて、彼を雇わざるを得なくなった。
 断わったら殺されそうな勢いだったよ(笑)。ウィルの役は、マットがこれまでに演じてきたものと違うタイプだし、彼の才能や面白さがよくわかると思った。

 ジェイク役のヒースは、撮影監督のニコール・ペコリーニに推薦されて会ってみたら、ものすごく素敵な人だった。彼は歳をとるたびにいい役者になっていくよ。今年は3本の映画に出演しているが、どれも違うタイプの役柄だ。面白くて才能があって、すごく若いんだ。

Q:ギリアム監督は、少年時代にグリム童話に魅了されたタイプですか?また、お気に入りの作品は?

TG:多分、僕が子供の頃に初めて読んだ童話が「グリム童話」だったと思う。この童話は僕の世界観を作ってくれた作品でもあるんだ。この映画を通じて、観客の皆さんには、いかにグリム童話が怖くて、美しくて、恐ろしいか思い出してほしい。グリム童話に好きなタイトルはたくさんあるけれど、実は僕の一番お気に入りは、アンデルセンの「裸の王様」なんだ。真実が見抜けなくなっている大人の中で、子供だけが真実を見る目を持っている点が、とても好きなんだよ。

Q:ギリアム監督は、この新作が出来るまでの7年間について、どんな風に感じていますか?

TG:「ドン・キホーテ」の企画が頓挫してから、3〜4本の企画が持ち上がった、どれも製作費が集まらなかったんだ。だから、『ブラザーズ・グリム』が出てきたときは、「また仕事がもらえるぞ」って、ホッとしたよ(笑)。今回のように、スタジオ側が持っている企画を進めるほうが、製作は楽なんだ。

Q:もしも、実際のグリム兄弟がこの映画を見たら、どんな反応をするでしょう?

TG:彼らが亡くなって200年も経っているし、反応は想像もつかないよ。この作品はグリム兄弟の伝記ではなくて、彼ら自身が、自分たちの名声の被害者となるおとぎ話だ。だから、もうひとつの「ブラザーズ・グリム」と言える映画じゃないかな。グリム兄弟は、ジェイクが鏡の女王の塔に入ってから出てくるまでのシーンを気に入ってくれるだろう。すべてが変わり、魔法のような驚きに満ちたシークエンスなんだ!

 会見中はずっとゴキゲンで、ひょうきんな姿を見せてくれたギリアム監督。騒音を立てる街宣車にも、マイクを使って「ウォ〜!」と対抗したり、舞台の上でも、遊び心満点です。そのテイストは、映画の中にたっぷりと詰め込まれているので、きっとグリム兄弟も、壮大なアイデアと映像美に驚くはずです。




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