ユナイテッド・シネマ 最新映画を自動更新でご紹介!
top pagemovie最新記者会見(バックナンバー)









『ブラインドネス」
完成披露試写・来日舞台挨拶』
監督:フェルナンド・メイレレス
キャスト:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナルほか

日時:2008年8月14日(木)
場所:丸の内ピカデリー2
登壇者:フェルナンド・メイレレス、伊勢谷友介、木村佳乃
11月より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にて公開
公式サイト:
ブラインドネス




 「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂」の監督が描く視覚の失われた世界。カンヌ国際映画祭のオープニングを飾った本作の完成披露試写および監督のフェルナンド・メイレレスの来日舞台挨拶を開催。


フェルナンド・メイレレス監督
 日本・ブラジル・カナダの合作なので、東京で上映できて、とてもとてもハッピーです。そもそも、映画の舞台を特定の国に限定せず、一般的な、人類としての物語として描きたいという思いがありました。

 日本人プロデューサーの酒井園子さんのご尽力の甲斐があって、今回の伊勢谷さん・木村さん二人の出演が叶いました。二人の日本語のシーンは、伊勢谷さんの創作の部分もあり、黒澤明監督を思わせる、誇らしいシーンになっています。

 「ブラインドネス」はアメリカの映画だったら、失明の原因を究明したり、世界を救う内容になると思うのですが、そうではなく、目が見えなくなるという状況が一種のメタファーになっています。自分自身、本当の意味で物事が「見えている」のか、「本当に見る」ためにはどれほど苦労しなければならないのかを知る“旅”というものを描いています。皆さんに楽しんでいただきたいです。


伊勢谷友介
 本当に憧れて、尊敬している監督なので、出演できてとても幸せでした。思い入れのある作品です。自分が監督をする時には、監督と同じような現場にしたいと思いました。

 また、共演した、ガエル・ガルシア・ベルナルのインスピレーションの芝居には圧倒されました。彼には「勝てなくてもいいけど、一緒に仕事できてよかった、あなたに首ったけです」と伝えました。


木村佳乃
 オリンピックで盛り上がっている最中に、こんなに沢山の皆様に来ていただいて、ありがとうございます。内容が心に残る深い作品で、盲目の役を演じました。

 同じ女性キャスト同士で色々お話しましたが、中でもジュリアン・ムーアは女優としてだけでなく、優しく、強く猛々しい素敵な女性です。(現在行われているオリンピックについて)今日、金メダルを獲った北島康介選手と一度お仕事をご一緒したことがあるのですが、有言実行で素晴らしいと思います。超気持ち良かったです (笑)。


 ある男が突然、失明した。視界が真っ白になる症状。原因が解明されぬまま、伝染病のように感染は広がってゆく。しかも世界各地で、同時多発的に。

 政府はかつての精神病院を収容所にして、患者の隔離を始める。秩序の崩壊したその政界は、人間の本性剥き出しの地獄と化していた。しかしその場所にたった1人、盲目を装い極限と混乱を正視した「見える」者がいた。

 ノーベル文学賞受賞作家ジョゼ・サラマーゴの衝撃作「白の闇」。全員が盲目という異様な世界で人間が陥る極限状態を描いた物語の映像化に、世界各国を代表する旬なキャスティングが実現。言葉も視覚も閉ざされた世界での演技合戦を見せる。

 そして「見えないもの」を「映像化=視覚化」するという試みを圧倒的な演出力でまとめ上げるのは、「シティ・オブ・ゴッド」でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、「ナイロビの蜂」ではアカデミー助演女優賞をもたらした鬼才フェルナンド・メイレレス監督。

 観客だけが覗き見ることができるこの「白の闇」の世界、あなたは目を逸らさずにいられるか。





ワーナー・マイカル・シネマズ
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.