最新映画、話題作を観るならワーナー・マイカルで!
top pagemovie最新記映画情報(バックナンバー)









監督:ソフィア・コッポラ
キャスト:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、リップ・トーン、ジュディ・デイヴィス、アーシア・アルジェント、マリアンヌ・フェイスフルほか
2007年1月20日(土)ロードショー!
公式サイト:マリー・アントワネット
ベネット・ミラー監督来日記者会見に、"たなカポーティ"登場
恋をした、朝まで遊んだ。
全世界に見つめられながら。


 「ロスト・イン・トランスレーション」でアカデミー賞脚本賞を受賞したソフィア・コッポラの最新作は、マリーアントワネット生誕250周年の年に、フランス政府の全面的な協力の元、ヴェルサイユ宮殿で大規模な撮影を行い、全世界の注目を集めた話題作。

 ヒロインはわずか14歳で単身オーストリアからフランス王家へ嫁ぎ、18歳で即位した王妃マリー・アントワネット…歴史の大舞台に上がるには、あまりにも幼かった少女。ソフィアはそんな彼女に興味を持ち、誰もが知っているマリーの足跡ではなく、誰も知らない、誰も知ろうとはしなかったマリーの“心”の軌跡を描き出した。

 どんなに着飾っても、飾れなかった心。この上なく優雅に見える暮らしの中で、王妃として、妻として、母として、そして、一人の女性として、彼女は何を感じ、何を思ったのか…?


 1769年、オーストリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は、母マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の命で、フランス王太子のもとへ嫁ぐ事になる。新たな出会いに胸膨らませるアントワーヌ。ところが、国境でフランス側に引き渡される際、待ちうけていたお世話係のノアイユ伯爵夫人(ジュディ・デイヴィス)に、服や持ち物だけでなく愛犬までも取り上げられ、思わず涙ぐんでしまう。しかし、意を決し、頭の先から爪の先まですっかりフランスの服に着替え、未来の王妃マリー・アントワネットとしてフランスの土を踏むのだった。

 1770年5月16日、14歳のマリーは15歳のルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)と、宮殿の聖堂で華やかな結婚式を上げる。

 マリーにとって、ヴェルサイユでの生活は奇妙なものだった。神父や国王がベッドに集まり、大勢に監視されるように迎えた結婚初夜。翌朝、着替えの時は、その部屋で最も位の高い人が服を持ってくるまで、裸でずっと待たされる。王族や貴族たちの口から聞こえてくるのは陰口ばかり。国王ルイ15世は、愛人のデュ・バリー夫人(アーシア・アルジェント)と人前で平気でいちゃつく始末。

 そして、夫ルイは彼女に関心を示さず、ベッドの中でも指一本触れようとはしないのだった。オーストリアの母からもオーストリア大使のメルシー伯爵(スティーヴ・クーガン)からも世継ぎを急かされる日々の中、マリーがいくら努力しても、ルイは彼女を抱こうとしない。その空しさを紛らわせるかのように、マリーは靴やドレス、お菓子やシャンパンへの浪費に楽しみを見出し、ギャンブルやパーティーにはまっていった。

 そんなある日、マリーはお忍びで出かけたパリの仮面舞踏会で、スウェーデン陸軍のフェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン)に声をかけられ、焦がれるような胸のときめきを感じる。ルイにはない彼の魅力のとりこになったマリーは、人を愛する喜びと苦しみを、このとき初めて知るのだった。時を同じくして、ルイ15世が崩御。ルイは、ルイ16世として王座につき、マリーも王妃となる。二人は若干19歳と18歳だった。王妃となったマリーは遊び好きの取り巻きに囲まれ、月々の出費は更に増してゆく…。

 そして結婚から7年後、マリーとルイは漸く結ばれ、子どもに恵まれる。母となったマリーの生活は大きく変わった。ルイから贈られた別荘のプチ・トリアノン宮殿で自然と触れ合う生活に、社交場にはない心の安らぎを感じるようになってゆく。

 しばらくして、アメリカ独立戦争で戦った兵士たちを招いた晩餐会で、マリーはフェルゼンと再会する。「君もアメリカに来ないか?」という彼の言葉に心を動かされる彼女だったが、そんな許されない関係に飛び込む事はできなかった。再び旅立って行くフェルゼンの面影を、マリーは何度も何度も心の中に焼きつける。

 その頃、フランスには危機が迫っていた。アメリカへの援助が災いして国の財政は破綻寸前。飢えた国民の憎しみは、マリーたちに向けられた。母の死、ふたりの息子の誕生、そして息子の死…マリーの人生が目まぐるしく変わる中で、とうとうバスチーユの牢獄が民衆に襲撃される…。





ワーナー・マイカル・シネマズ
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.