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監督・脚本:徳江長政
製作:奥村紀八郎
撮影:鍋島淳裕
キャスト:小崎さよ、南田洋子、麻丘めぐみ、ルー大柴、金子昇ほか
2007年3月24日(土)シネマート六本木にてロードショー
公式サイト:ひいろ
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60年間届くことのなかった手紙の返事が、ある日突然に――。
引き裂かれた親子の絆が、土と炎が織り成す「ひいろ」となって、今よみがえる。


 中国、宜興。上海から南西、車で3時間ほどのところにある、小さな焼き物の町。古き中国の趣を持つこの町で、呉彩陽は、窯元を営む父・康龍と母そして祖母に囲まれて、何不自由なく育った。今は、上海で美術学校に通い陶芸の勉強をしている。上海での生活はとても楽しく、刺激的なものだった。

 そんなある日、彩陽の元に一本の電話が入る。それは、祖母の危篤の知らせ。
 実家に戻った彼女に、祖母から意外な事実を知らされる。それは、父・康龍が日本人であるということ。

 彩陽は祖母の想い、父の想いを胸に、日本へ向かう決心をする。
 慣れない日本での生活の中、父の本当の母親を捜し求める彩陽。滞在期間は6ヶ月、捜索はなかなか進まない。

 そんなある日アルバイト先で、テレビ番組プロデューサーに出会う。


小さな器に込められた 想い が、いま、家族の絆を蘇らせていく

 戦後の動乱期、二つの国に引き裂かれたある親子。息子の元に残された小さな器に込められた“想い”が、60年を経て再び家族をつなぎ合わせていく…。

 中国に住む孫と、美濃に住む祖母の再会を通して、家族の絆を取り戻していく姿をドラマチックに紡ぐ。

 脚本・監督は、実力派“ 江長政”。俳優でありながら、数々の映画・人気テレビ番組をプロデュースしてきたその多才ぶりを如何なく発揮し、物語をやさしく丁寧に描き上げていく。

 主人公・彩陽役には、成長著しい小崎さよが、前作「しの」に続いて主役を熱演。失意のうちに息子と別れ、60年間想い待ち続けた彩陽の祖母・加藤せつ役には南田洋子。あてもなく日本に来た彩陽をあたたかく見守り応援する料理屋女将役に麻丘めぐみ。演技派俳優が情感あふれる演技を見せる。

 また、共演陣も魅力的なキャストが集結。ルー大柴、金子昇、桜金造、梅津栄らの心憎いまでの好演が、重くなりがちなテーマを明るく、温かな抒情詩として謳いあげている。


緋(火)色とは

 窯の炎で、素地が酸化して偶然に生み出されるほの赤い色のこと。土と炎の巡り合わせにより、色が大きく左右され、古来より“情愛”を感じさせる色として「想ひの色」とも呼ばれる。
 窯の炎で、素地が酸化して偶然に生み出されるほの赤い色のこと。土と炎の巡り合わせにより、色が大きく左右され、古来より“情愛”を感じさせる色として「想ひの色」とも呼ばれる。





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