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監督:ロバート・デ・ニーロ『ブロンクス物語/愛につつまれた街』
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー』三部作
脚本:エリック・ロス『フォレスト・ガンプ/一期一会』
キャスト:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、ウィリアム・ハート、マイケル・ガンボンほか
10月20日、日劇1ほか全国ロードショー
公式サイト:グッド・シェパード
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ロバート・デ・ニーロ13年ぶりの監督第2作

 『ゴッドファーザーPARTII』と『レイジング・ブル』で2度のアカデミー賞を受賞し、「現代最高の名優」と謳われるロバート・デ・ニーロ。その妥協のない演技スタイルによって「デ・ニーロ アプローチ」という言葉を生み出し、後に続く映画スターにも多大な影響を与えた彼は、地元NYでトライベッカ映画祭を主催するなど、映画を柱にした文化活動にも積極的に取り組んでいることで知られている。

 そんなデ・ニーロが、『ブロンクス物語/愛につつまれた街』以来13年ぶりに監督の座に復帰。あのフランシス・フォード・コッポラを製作総指揮に、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞に輝いたエリック・ロスを脚本家に迎え、『ゴッドファーザー』を彷彿させる渾身の大河ドラマを完成させた。


CIAと家族。ふたつの「ファミリー」を描いた壮大な人間ドラマ

 タイトルの『グッド・シェパード』は、「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」という新約聖書のキリストの言葉の引用。主人公のエドワード・ウィルソンは、アメリカ国民のための良い羊飼いたらんとして、諜報活動に身を捧げてきた。

 任務のために家庭を犠牲にして生きてきた彼は、CIA最大の汚点と言われたピッグス湾事件の失敗の原因を究明する過程で、国を守るか家族を守るかの選択を迫られることになる…。

 ジョン・F・ケネディ暗殺の遠因とも言われているピッグス湾事件。その背景に潜む、ひとりのベテラン諜報員の家族の秘密。いまだに多くの謎を残す事件の真相を推理するサスペンスの醍醐味に満ちたドラマは、主人公エドワードの20数年におよぶ波瀾万丈の人生を、現代アメリカの裏面史と共に振り返る形で展開する。

 CIAと自分自身の家族。ふたつの「ファミリー」の間で心を引き裂かれていくエドワードの苦悩が、壮大なスケールの格調高い人間ドラマとして描かれ、観る者に深い感慨を与える。


マット・デイモン×アンジェリーナ・ジョリー豪華共演

 エドワード・ウィルソンを演じるのは、『ディパーテッド』、『オーシャンズ13』、『ボーン・アルティメイタム』と、今年も新作の公開が続くハリウッド屈指の売れっ子スター、マット・デイモン。

 今回、ひとりの人物の19歳から41歳までを演じることになった彼は、完璧主義のデ・ニーロに「マットは一切の妥協を許さない」と言わしめるほど役作りに没頭。決して感情を露わにしないエドワードの微妙な心の揺らぎを繊細に表現し、当たり役となった"ボーン"シリーズのジェイソン・ボーンとは正反対の「静」のスパイの存在感を、くっきりとスクリーンに刻みつけている。

 そのエドワードと情熱のままに結ばれ、長い結婚生活の中で感情をすり減らせていく妻のクローバーに扮するのはアンジェリーナ・ジョリー。男性キャストがメインのこの作品の中で、華のある存在感を光らせる彼女については、デ・ニーロも「クローバーにとって欠かせない要素を、彼女だからこそできる演技法で表現してくれた」と、賞賛の声を惜しまない。

 その他、『ディパーテッド』のアレック・ボールドウィン、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のウィリアム・ハート、『バートン・フィンク』のジョン・タトゥーロ、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のマイケル・ガンボンなど、キャストには賞レース常連のベテラン演技派が集結。また、監督のデ・ニーロも、エドワードをリクルートするサリヴァン将軍の役で顔を見せている。2007年2月に開催されたベルリン国際映画祭では、このアンサンブル・キャストに対して、芸術貢献賞が贈られた。


アカデミー賞常連のスタッフが集結

 スタッフも一流ぞろいだ。三世代にわたる親子の因縁が絡み合うドラマを、CIAの誕生秘話と冷戦時代の諜報活動にまつわる興味深い史実を織り込みながら、スケール豊かに語りあげていく脚本を手がけたのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、『インサイダー』と『ミュンヘン』でも同賞の候補になったエリック・ロス。本作でアメリカ撮影監督協会賞にノミネートされた撮影監督は、『アビエイター』と『JFK』でオスカーを受賞しているロバート・リチャードソン。

 驚くほど正確な時代考証に基づくプロダクション・デザインでアカデミー賞と美術監督組合賞にノミネートされた美術監督は、『L.A.コンフィデンシャル』、『シービスケット』などのジャニーン・オップウォール。編集は、『アメリカン・ビューティー』でオスカー候補になったタリク・アンウォー。衣装デザインは、『イングリッシュ・ペイシェント』でオスカーを受賞したアン・ロスと、まさにハリウッドを代表する顔ぶれが勢揃いしている。




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