10月4日(木)まで幕張メッセで開催されたアジア最大のIT・エレクトロニクス総合展「シーテックジャパン(CEATEC JAPAN)2008」で情報収集。
リーマンショックなどもあり、実体経済への悪影響が囁かれているが、このイベントを見ると、これでもかという程の新製品、新技術ラッシュ。今後、経済の復興があるとすれば、やはりIT・ネット関連からかと思わわされた。
ここでは、身近なアイテムとして進化を続けるテレビについてソニーと東芝の新しい試みを紹介する。
▼シーテック公式ホームページ(日本語)
『9.9ミリの薄さで夢の壁かけテレビにも手が届く』
ソニーは、ディスプレーの最も薄い部分の厚さが9.9ミリと世界最薄の液晶テレビ「ブラビア ZX1シリーズ」(40型)を11月10日に売り出すと発表し、展示していた。
提供情報によると、画面の液晶に背面から光を照射していた方式を外枠の四辺から光を当てるように設計変更したことで極めて大幅な薄型化を実現した。不景気風が吹いている昨今、これを年末商戦の目玉として攻勢を強めるという。
また、このZX1に加えて、1秒あたりの映像コマ数を通常の4倍に当たる240コマに増やし、スポーツなどの速い動きも滑らかに表示できる機種、画面の明暗がこれまでより格段に鮮明に見えるモデルなど計4シリーズ8機種を10月10日以降に順次、発売する。
それら新しい製品の詳細は報道資料(ニュースリース)で詳しく確認できる。
▼ソニー・ニュースリリース
『テレビ自身が独自の頭脳をもって使いやすさを提供する』
東芝は実にユニークな機能を搭載したコンセプトモデルの液晶テレビを展示していた。
それはIBMとソニーが開発したCellプロセッサ「Cell Broadband Engine」を搭載したもので、このプロセッサの採用によって、複数の動画を同時に処理、表示したり、SD画質をHD画質へアップコンバート処理する能力を持っている。
実際にブースでは、地上デジタル放送8チャンネルの同時表示、SD画質動画48コマの動画によるサムネイル表示や高速動画表示切替、高速シーンサーチなど、Cellプロセッサを使った処理性能を来場者にアピールしていた。
現在はハードディスクは搭載していないが、製品化の際には、搭載して欲しいもの。そうすればハードディスク内に録画した番組を画面上に、例えば48分割して表示し、その中から、リアルタイムで観たい番組を選択できる。
また、このCellプロセッサは、それら画像処理に優れているため、パソコンのような使いやすいインターフェイスも搭載することが可能で、益々、テレビなのか、パソコンなのはわからないほどのハイパフォーマンスを発揮できるはず。
▼東芝・ニュースリリース(Cellプロセッサ関連)
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